不整脈の治療は新時代に-一般臨床医が主役の新しい心房細動診療
心房細動アブレーションの適応拡大と一般臨床医の診療
山根 禎一
1
1東京慈恵会医科大学 循環器内科
キーワード:
心房細動
,
カテーテル切除術
,
診療ガイドライン
,
治療成績
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Treatment Outcome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Catheter Ablation
pp.14-17
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012118538
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・心房細動のカテーテルアブレーション治療は実用化されてから10年が経過し、すでに確立した治療法となっている。・最新の海外ガイドライン(ACCF/AHA/HRS)では条件つきながらもクラスI適応が推奨された。・条件となっている有症候性および薬剤抵抗性という制限は、侵襲的治療の過剰適応を抑制するために必要ではあるが、現実的に一般臨床医が心房細動患者に対して、アブレーションの適応を考える場合にはあまりガイドラインに縛られる必要はない。・年齢、症状、進行度といった因子を総合的に判断し、常識的に適応を判断すればよい。・心房細動に対するカテーテルアブレーション治療は、進行しない早期のうちに根治を狙うことが鉄則といえる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012