胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵検査・治療の進歩 膵癌・胆道癌化学療法の最前線
古瀬 純司
1
,
北村 浩
,
廣川 智
,
長島 文夫
1杏林大学 医学部内科学腫瘍内科
キーワード:
Cisplatin
,
腫瘍多剤併用療法
,
膵臓腫瘍
,
胆道腫瘍
,
アジュバント化学療法
,
治療成績
,
Gemcitabine
,
TS-1
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Biliary Tract Neoplasms
,
Cisplatin
,
Pancreatic Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Gemcitabine
pp.463-467
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130054
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
・膵癌の標準治療はgemcitabine(GEM)単独治療であり、切除不能例だけでなく術後補助療法としても広く用いられている。・これまでGEMと新しい治療法の第III相試験が数多く行われてきた。最近、切除不能膵癌に対し、FOLFIRINOX療法がGEMに比べ明らかな予後の改善が得られたと報告された。・わが国では、S-1やGEM+S-1併用療法による大規模な第III相試験が行われ、結果が待たれている。・切除不能胆道癌においては、GEMとGEM+cisplatin併用療法(GC療法)との比較試験により、GC療法が標準治療と位置づけられている。・胆道癌術後補助療法としての標準治療は確立していないが、GEMやS-1などを用いた臨床試験が行われている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011