胆膵進行癌に対する外科治療戦略 胆道
胆道癌に対する術前化学療法 進行胆道癌に対するconversion surgeryをめざした術前化学療法
久保木 知
1
,
吉富 秀幸
,
古川 勝規
,
高屋敷 吏
,
高野 重紹
,
鈴木 大亮
,
酒井 望
,
賀川 真吾
,
野島 広之
,
三島 敬
,
大塚 将之
1千葉大学 臓器制御外科
キーワード:
Cisplatin
,
腫瘍多剤併用療法
,
胆道腫瘍
,
ネオアジュバント療法
,
Gemcitabine
,
TS-1
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Biliary Tract Neoplasms
,
Cisplatin
,
Neoadjuvant Therapy
,
Gemcitabine
pp.738-741
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017324288
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進行胆道癌は根治手術がしばしば困難なため予後不良であり,化学療法を含めた集学的治療の進歩が急務である.近年,切除不能胆道癌に対してgemcitabine+cisplatin併用療法の有用性が報告されたが,術前化学療法の意義はいまだ不明である.われわれは切除不能局所進行胆道癌に対するgemcitabine+cisplatin併用療法は25%の症例でconversion surgeryが可能となり,有意に予後を延長させると報告した.進行胆道癌に対するconversion surgeryをめざした術前化学療法は有用であり,今後さらなる臨床試験の実施が望まれる.
©Nankodo Co., Ltd., 2017