胆道癌診療ガイドラインを学ぶ 最新のエビデンスとコンセンサス
非手術的治療 胆道癌の化学療法に関するエビデンスとコンセンサス
古瀬 純司
1
1杏林大学 腫瘍内科
キーワード:
Cisplatin
,
Etoposide
,
Fluorouracil
,
Leucovorin
,
腫瘍多剤併用療法
,
胆道腫瘍
,
EBM
,
アジュバント化学療法
,
診療ガイドライン
,
ランダム化比較試験
,
Gemcitabine
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Biliary Tract Neoplasms
,
Cisplatin
,
Leucovorin
,
Fluorouracil
,
Etoposide
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Practice Guidelines as Topic
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Evidence-Based Medicine
,
Gemcitabine
pp.53-60
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009071803
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胆道癌に対する化学療法は、切除不能胆道癌患者において生存期間の延長やQOLの改善を示した報告もあり、全身状態が良好な場合には十分効果が期待される。胆道癌化学療法の後ろ向き研究ではgemcitabineやcisplatinの有効性が示唆されている。わが国では第II相試験の結果、現在、gemcitabineとTS-1が新たに保険適用に承認され、広く用いられている。今後gemcitabineを中心とした併用療法や分子標的薬を用いた新しい治療開発、さらに術後補助療法の確立が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009