胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵検査・治療の進歩 胆道ドレナージの最前線 成因・部位に応じたドレナージと新しい治療手技
中井 陽介
1
,
伊佐山 浩通
,
多田 稔
,
小俣 政男
,
小池 和彦
1米国
キーワード:
ステント
,
胆管炎
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
胆道閉鎖症
,
胆嚢炎
,
超音波内視鏡検査
,
胆道ドレナージ
,
黄疸-閉塞性
Keyword:
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Cholangitis
,
Cholecystitis
,
Biliary Atresia
,
Stents
,
Endosonography
,
Jaundice, Obstructive
pp.468-473
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130055
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・胆道ドレナージの目的は、胆道感染コントロールと胆管狭窄に対する減黄である。・ドレナージ方法は外科的ドレナージとERCPによる内視鏡的ドレナージ、PTBDによる経皮的ドレナージに大別され、QOLの面で優れた内視鏡的ドレナージが選択されることが多い。・切除不能・中下部悪性胆道閉塞では、covered metallic stentが第一選択である。・切除可能・膵癌による閉塞性黄疸では、術前ドレナージの是非が議論されている。・肝門部悪性胆道閉塞では、治療方針によるドレナージ方法・領域が異なるため、専門施設において外科医と相談のうえ、ドレナージ方法を決定する必要がある。・ERCPによるアプローチ困難例では、超音波内視鏡ガイド下胆管ドレナージが開発され、今後発展が期待されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011