消化器内視鏡診療の進歩 パラダイムシフトへの胎動を覘きみる
内視鏡技術のNew Frontier Interventional EUS
入澤 篤志
1
,
引地 拓人
,
山雄 健次
,
高木 忠之
,
小原 勝敏
,
大平 弘正
1会津医療センター
キーワード:
自律神経ブロック
,
膵偽嚢胞
,
ドラッグデリバリーシステム
,
腹腔神経叢
,
インターベンショナル超音波診断
,
超音波内視鏡検査
,
癌性疼痛
,
胆道ドレナージ
,
細針生検
,
経皮経肝胆道ドレナージ
Keyword:
Cancer Pain
,
Autonomic Nerve Block
,
Celiac Plexus
,
Pancreatic Pseudocyst
,
Drug Delivery Systems
,
Ultrasonography, Interventional
,
Endosonography
,
Biopsy, Fine-Needle
pp.681-687
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011003836
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
超音波内視鏡(EUS)下穿刺術は、経消化管的に観察可能なさまざまな疾患の診断および治療に応用され、これらは包括的にinterventional EUSとして理解されている。診断:膵疾患や腫大リンパ節等に対するEUS下穿刺生検法の正診率はおおむね95%であり、低侵襲的な病理診断法としてはもっとも有用性が高い。治療:膵仮性嚢胞ドレナージ、胆道ドレナージ、癌性疼痛等に対する腹腔神経叢ブロック、癌治療などが報告されている。本邦においても膵仮性嚢胞ドレナージは広く普及しており有用性が認識されている。interventional EUSは新しい治療法の創造が可能な画期的な手技といえる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010