虚血性心疾患の最近の話題 虚血を見逃さない臨床から分子生物学まで
二次予防における最新のエビデンス 糖尿病予後改善のための治療と心血管イベント予測因子
太田 明雄
1
,
田中 逸
1聖マリアンナ医科大学 代謝・内分泌内科
キーワード:
一次予防
,
インスリン抵抗性
,
冠動脈疾患
,
Glycosylated Hemoglobin A
,
心筋梗塞
,
心臓血管疾患
,
糖尿病
,
発生率
,
臨床試験
,
EBM
,
耐糖能障害
,
二次予防
,
空腹時血糖値
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Coronary Disease
,
Clinical Trials as Topic
,
Diabetes Mellitus
,
Glycated Hemoglobin A
,
Insulin Resistance
,
Myocardial Infarction
,
Primary Prevention
,
Incidence
,
Glucose Intolerance
,
Evidence-Based Medicine
,
Secondary Prevention
pp.470-475
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010305916
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心筋梗塞の既往のない糖尿病患者が冠動脈疾患で死亡する割合は、心筋梗塞の既往のある非糖尿病患者が再び心筋梗塞を発症して死に至った割合と同程度である。大血管障害は耐糖能障害(IGT)のときからすでに生じており、大血管疾患の発症・進展を予防するうえで、空腹時血糖やHbA1cのみならず、食後の高血糖の是正も重要である。心血管イベントの抑制には、個々の症例の状態を踏まえて重症低血糖の発症に注意しながら治療戦略を立てる必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2010