虚血性心疾患の最近の話題 虚血を見逃さない臨床から分子生物学まで
二次予防における最新のエビデンス LDL-Cはどこまで下げるべきか 一次予防と二次予防の差
掃本 誠治
1
,
小川 久雄
1熊本大学 心血管治療先端医療寄附講座
キーワード:
LDL Cholesterol
,
一次予防
,
冠動脈疾患
,
危険因子
,
多剤併用療法
,
糖尿病
,
動脈硬化症-アテローム性
,
臨床試験
,
EBM
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
基準値
,
多施設共同研究
,
リスク評価
,
二次予防
,
Ezetimibe
Keyword:
Ezetimibe
,
Coronary Disease
,
Clinical Trials as Topic
,
Diabetes Mellitus
,
Drug Therapy, Combination
,
Cholesterol, LDL
,
Risk Factors
,
Primary Prevention
,
Reference Values
,
Multicenter Studies as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Risk Assessment
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Atherosclerosis
,
Secondary Prevention
pp.487-493
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010305919
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
冠動脈疾患に対するスタチンの効果は、一次予防、二次予防ともに有効であることが報告されている。二次予防における世界の潮流は、the lower、the betterであるが、LDLコレステロール(LDL-C)低下療法の今後の課題として(1)LDL-C以外の残存する血管リスクが存在する。(2)本邦ではLDL-C値が100mg/dl以下でイベントが抑制されるかどうかの大規模臨床研究は存在しない。(3)LDL-C値を100mg/dl以下にするとき、ストロングスタチン単剤か、ezetimibeなどの他の薬剤との併用か。などがあげられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010