虚血性心疾患の最近の話題 虚血を見逃さない臨床から分子生物学まで
冠動脈インターベンションの課題と展望 冠動脈インターベンションの適応はどうあるべきか
岩田 洋
1
1東京大学医学部附属病院 循環器内科
キーワード:
Calcium Channel Blockers
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
冠血管
,
冠動脈疾患
,
冠状動脈硬化症
,
動脈硬化症-アテローム性
,
冠状動脈バイパス術
,
予後
,
EBM
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
診療ガイドライン
,
ランダム化比較試験
,
メタアナリシス
,
血管リモデリング
,
薬剤溶出性ステント
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Adrenergic beta-Antagonists
,
Coronary Artery Bypass
,
Calcium Channel Blockers
,
Coronary Artery Disease
,
Coronary Disease
,
Coronary Vessels
,
Prognosis
,
Meta-Analysis as Topic
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Atherosclerosis
,
Drug-Eluting Stents
,
Percutaneous Coronary Intervention
,
Vascular Remodeling
pp.436-443
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010305910
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)に用いられるデバイスの発達は目覚ましく、エビデンスの集積による治療指針の確立がデバイスの発達のスピードに追いつけないためup to dateなガイドラインの策定がむずかしい。とくに薬剤溶出性ステント(drug-eluting stent:DES)の登場とその急速な普及により、冠動脈疾患に対する治療全体が大きく様変わりしている。心筋梗塞症例、左主幹部病変・多枝病変など、これまでoff-label(適応外)使用とされていた病態にまで、DESを用いたPCIの適応は拡大している。個々の症例に対する治療法の選択の際には、最新のエビデンスに基づき、循環器内科・心臓外科が協力して慎重に最良の治療法を検討することが必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010