骨折予防のための栄養と運動
骨折予防を目指した成長期から閉経期までの栄養
廣田 孝子
1
,
廣田 憲二
1京都光華女子大学 健康科学部健康栄養学科
キーワード:
Vitamin D
,
骨粗鬆症
,
骨粗鬆症-閉経後
,
骨密度
,
思春期
,
食事
,
食品中のカルシウム
,
心筋梗塞
,
妊娠期
,
リスク
,
栄養補助食品
,
妊娠期栄養生理学的現象
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Calcium, Dietary
,
Diet
,
Myocardial Infarction
,
Osteoporosis
,
Pregnancy Trimesters
,
Puberty
,
Risk
,
Vitamin D
,
Osteoporosis, Postmenopausal
,
Bone Density
,
Dietary Supplements
,
Prenatal Nutritional Physiological Phenomena
,
Osteoporotic Fractures
pp.275-282
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2017043283
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骨粗鬆症や骨折予防のためには,一生を通じて骨密度を高く維持することが必要であるが,女性の骨密度は女性ホルモン分泌とともに変動する.まず女性ホルモンの上昇期である思春期に,骨量をできるだけ多く蓄積し,最大骨量(骨密度)を少しでも高めておくこと.次に,女性ホルモンが激減する更年期の骨量減少をできるだけ緩やかにさせることが,その後の骨折予防につながる.この間の若年期,とくに,妊娠・授乳期においても骨代謝が活発になるため,妊娠・授乳期の食生活の配慮も欠かせない.このような女性ホルモン分泌のライフサイクルに沿った,タイミングの良い,効率の良い食事改善と運動が必要となる.骨折予防には,カルシウムやビタミンDだけでなく,野菜・果物,魚類(ω-3脂肪酸),動物性たんぱく質,マグネシウム,カリウム,ビタミンC,ビタミンKを多く摂る人にも骨折のリスクが低下することが報告されている.
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