発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009247964
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20歳女。1年前より呼吸が荒くなり、その後週1回の頻度で過換気発作が出現するようになり、発作後には呼吸が止まっていることもあった。心療内科で過換気症候群と診断され、paroxetine塩酸塩水和物の内服を開始し、以後症状は安定していた。しかし今回、深夜に過換気発作が出現し、その後呼吸が止まったため、居合わせた友人が口-口による人工呼吸を20分間行った。呼吸は正常となったが、咽頭痛を自覚し、翌日呼吸器内科を受診した。バイタルサインや咽頭・扁桃に異常はなく、頸部リンパ節は触知せず、甲状腺の腫大や圧痛、Hamman徴候もなかった。念のため胸部X線を撮影したところ、縦隔気腫の所見を認めた。皮下気腫や気胸の合併はなく、安静を指示し数日後には咽頭痛は改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009