感染症の治療 抗菌薬を使いこなそう
特殊な病態における抗菌薬の選択と使い方 注意を要する抗菌薬の使い方 妊娠中、授乳中の抗菌薬の使い方
三鴨 廣繁
1
,
山岸 由佳
1愛知医科大学 大学院医学研究科感染制御学
キーワード:
インフォームドコンセント
,
抗感染剤
,
妊娠期
,
母体胎児間物質交換
,
薬物動態学
,
Macrolides
,
Beta-Lactams
,
授乳
,
栄養膜合胞体層
,
胎盤関門
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Maternal-Fetal Exchange
,
Informed Consent
,
Pharmacokinetics
,
Pregnancy Trimesters
,
Macrolides
,
beta-Lactams
pp.900-904
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008377914
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妊婦の感染症治療に有用な抗菌薬は、ペニシリン系薬やセフェム系薬などのβ-ラクタム系薬を第一選択薬とし、次いで、マクロライド系薬を使用する。投与量は常用量でよいが、投与期間は、可能な限り短くする。併用療法は可能な限り避け、単剤で治療する。新薬の使用には慎重になるべきであり、可能な限り、ただちに用いない。十分なインフォームド・コンセントを得てから使用することに、心がける必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008