感染症の治療 抗菌薬を使いこなそう
特殊な病態における抗菌薬の選択と使い方 注意を要する抗菌薬の使い方 腎機能障害を伴うときの抗菌薬の使い方
塚田 弘樹
1
1新潟市民病院 呼吸器
キーワード:
Aminoglycosides
,
Minocycline
,
Vancomycin
,
感染
,
抗感染剤
,
腎臓疾患
,
Macrolides
,
Teicoplanin
,
診療ガイドライン
,
ドラッグモニタリング
,
Arbekacin
,
Beta-Lactams
,
Fluoroquinolones
Keyword:
Aminoglycosides
,
Anti-Infective Agents
,
Infection
,
Kidney Diseases
,
Minocycline
,
Vancomycin
,
Drug Monitoring
,
Practice Guidelines as Topic
,
Teicoplanin
,
Macrolides
,
Fluoroquinolones
,
beta-Lactams
,
Arbekacin
pp.892-895
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008377912
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
マクロライド系薬やclindamycin,minocyclineなど、腎機能低下を気にしなくてもよい抗菌薬が存在する。β-ラクタム系薬は腎障害の程度に応じて多少の投与量調整が必要であるが、厳密な基準は存在しない。ニューキノロン系薬は濃度依存性に出現しやすくなる副作用があるので、中等度から高度腎機能低下の際は、1日投与量の1/2~1/5程度まで減ずることが望ましい。アミノグリコシド系薬は、血中濃度モニターを行いながらの使用が望ましい。腎機能低下時は投与間隔を空けるのが原則である。linezolid以外の抗MRSA薬は、腎毒性を示すので、血中濃度モニターや尿一般検査、腎機能がらみの血液検査ならびに特殊検査も十分行って、投与量調節ならびに異常の早期発見に努める。
©Nankodo Co., Ltd., 2008