変革する心房細動診療とその実践up-to-date
心房細動を管理する 治療しないという選択 どのような場合に可能か?
村川 裕二
1
1帝京大学医学部附属溝口病院 第四内科
キーワード:
血栓塞栓症
,
抗凝固剤
,
褥瘡性潰瘍
,
心房細動
,
生活の質
,
診療ガイドライン
,
リスク評価
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Pressure Ulcer
,
Quality of Life
,
Thromboembolism
,
Practice Guidelines as Topic
,
Risk Assessment
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.470-472
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149306
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大規模臨床研究から得られたリズムコントロールのメリットと血栓塞栓症に関わるガイドラインに準拠すれば、症状が乏しい60歳以下の孤立性心房細動患者では、薬物治療の積極的な適応は低い。実際、格別のフォローアップも治療もなしにQOLと良好な予後が確保されている患者は、少なくない。しかし、血栓塞栓症のリスク評価には限界もあり、適応を拡大した抗凝固療法や心機能の維持をねらったアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)などの薬物治療は、考慮に値する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008