変革する心房細動診療とその実践up-to-date
心房細動を管理する 洞調律維持から心拍数調節に切り替えるタイミング
庭野 慎一
1
,
黒川 早矢香
1北里大学 医学部循環器内科
キーワード:
心拍数
,
心房細動
,
洞結節
,
カテーテル切除術
,
心室リモデリング
,
洞性調律
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Heart Rate
,
Sinoatrial Node
,
Catheter Ablation
,
Ventricular Remodeling
pp.466-469
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149305
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心房細動の不整脈治療において、洞調律復帰とその維持は第一のステップとして位置付けられる基本的治療である。しかし、心筋のリモデリング進行に伴って心房細動が頻発ないし慢性化し、心拍数調節へ切り替えなければならない場合がある。生命予後という観点では両治療に差がないことが示されているが、少なくとも発作性心房細動においては治療に対する満足度が優れていることも報告されている。洞調律維持を断念する要素としては、アブレーションを含めた洞調律維持治療への抵抗性、発作頻度の増加などに集約されるが、発作時の症候など個人的な要素にも影響される。
©Nankodo Co., Ltd., 2008