特集 臨床シナリオに基づく外来診療スキルアップ~こんな外来患者さん、先生ならどうしますか?
心不全 心房細動と高血圧を背景にNYHAIII、BNP 500pg/mL前後から脱却できない高齢HFpEF患者
伊勢 孝之
1
1徳島大学病院 循環器内科
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
抗凝固剤
,
高血圧
,
心房細動
,
生活の質
,
利尿剤
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
心不全-拡張期
,
心臓リハビリテーション
Keyword:
Cardiac Rehabilitation
,
Adrenergic beta-Antagonists
,
Anticoagulants
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Atrial Fibrillation
,
Diuretics
,
Hypertension
,
Quality of Life
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
Heart Failure, Diastolic
pp.140-145
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019007658
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日本の急性心不全疫学研究ATTEND(acute decompensated heart failure syndromes) レジストリー1)によると,急性心不全入院患者の平均年齢は73 歳と高齢で,40%に心 房細動の合併がみられた。高血圧による駆出率が保たれた心不全(heart failure with preserved ejection fraction:HFpEF)患者も増加しており,本シナリオに該当する症 例を目の当たりにすることも非常に多い。また高齢HFpEF の特徴は,心臓外の併存 症が多く個体差が顕著なことである。筆者は本シナリオ患者では,外来で下記のよう な項目を確認する。 1)残存するうっ血がないか。 2) 適切な薬物治療,非薬物治療ができているか。 3) 患者の心不全に対する認識とセルフケアができているか。 4) 心臓外の併存症で心不全にアプローチできるものはないか。
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