不整脈の治療は新時代に-一般臨床医が主役の新しい心房細動診療
《心房細動の治療はどうすべきか》 日本の心房細動治療ガイドライン 米国/欧州/カナダとの比較
奥村 謙
1
1弘前大学 大学院医学研究科循環呼吸腎臓内科学
キーワード:
血栓塞栓症
,
心房細動
,
抗血栓剤
,
診療ガイドライン
,
リスク評価
,
アメリカ
,
カナダ
,
日本
,
ヨーロッパ
,
Dabigatran
Keyword:
Dabigatran
,
Canada
,
Atrial Fibrillation
,
Europe
,
Fibrinolytic Agents
,
Japan
,
Thromboembolism
,
United States
,
Practice Guidelines as Topic
,
Risk Assessment
pp.28-33
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012118541
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・心房細動(AF)は日常診療でもっとも遭遇しやすい不整脈であり、とくに合併症としての心原性脳梗塞の重症度を考慮すると、AF診療に関わるすべての医師は最新の情報に基づいた医療を提供しなければならない。・この目的で「心房細動管理治療ガイドライン」が世界各地域で刊行され、最新のエビデンスに基づいた治療方針が提唱されている。・基本的な方針は共通しているものの、刊行年次の違いや使用される薬剤の相違、薬剤が同一であっても投与量および副作用発現頻度と重症度の違い、エビデンスの捉え方の違いなどにより、各国のガイドラインにはわずかながら相違が認められる。・各国の実情が反映されていると考えられるが、患者の立場からみるとより確立された、より最新のエビデンスに基づいて作成された指針が有用であり、そのためにもわが国のみでなく欧米のガイドラインの状況もある程度把握しておく必要があるだろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2012