治療可能な病態COPD 診療の実際と展望
薬物療法以外のアプローチ COPDにおける栄養障害と栄養療法
中村 豊
1
1岩手医科大学 第三内科
キーワード:
栄養障害
,
栄養状態
,
栄養評価
,
体重減少
,
予後
,
チーム医療
,
重症度指標
,
栄養管理
,
栄養指導
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
病態生理
Keyword:
Nutrition Disorders
,
Nutritional Status
,
Patient Care Team
,
Prognosis
,
Severity of Illness Index
,
Weight Loss
,
Nutrition Assessment
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Nutrition Therapy
pp.297-300
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110809
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中等症以上のCOPDの約25%、最重症のCOPDの約40~50%に、%標準体重が90%未満の体重減少または除脂肪体重の減少を認める。中等度以上の体重減少患者では、筋蛋白量の減少も加わる。栄養状態は、肺機能障害とは独立した予後因子となる。栄養治療の基本は正確な栄養アセスメントであり、栄養士、理学療法士、医師、看護師、保健師などによるチーム医療が望ましい。%標準体重が80%未満の場合は、積極的な栄養補給療法の適応となるが、最適な治療法に関するコンセンサスは必ずしも得られていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008