特集 栄養療法のコツとピットフォール-実践力アップに活かす最新情報
(Part 3)疾患別の栄養療法のコツとピットフォール 炎症性腸疾患
馬場 重樹
1
,
佐々木 雅也
1滋賀医科大学医学部附属病院 光学医療診療部
キーワード:
Crohn病
,
栄養障害
,
栄養評価
,
経腸栄養
,
静脈栄養
,
炎症性腸疾患
,
エネルギー摂取量
,
食事療法
,
大腸炎-潰瘍性
,
中心静脈栄養
,
栄養管理
,
栄養指導
Keyword:
Nutrition Assessment
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Diet Therapy
,
Enteral Nutrition
,
Colitis, Ulcerative
,
Energy Intake
,
Crohn Disease
,
Nutrition Disorders
,
Parenteral Nutrition
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Nutrition Therapy
pp.518-525
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2023035857
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<Key Point>・クローン病では、栄養療法は内科治療の大きな柱であるのに対して、潰瘍性大腸炎では薬物療法が主体であり、栄養療法は支持的な治療法の位置付けである。・エネルギー必要量の設定は、現体重(body weight:BW)当たり34kcal/kg(BW)/日、理想体重(ideal body weight:IBW)当たりクローン病では29~30kcal/kg/(IBW)/日、潰瘍性大腸炎では中等症で28kcal/kg(IBW)/日、重症では32kcal/kg(IBW)/日が目安となる。・たんぱく・アミノ酸投与量は、1.2~1.5g/kg(BW)/日に設定する。・クローン病、潰瘍性大腸炎ともに飽和脂肪酸やトランス脂肪酸、食品添加物の乳化剤や人工甘味料、マルトデキストリン、二酸化チタンなどを避けることが勧められる。
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