これだけは知っておきたい! 内科医のための栄養療法
超高齢社会の栄養管理
東口 高志
1
1藤田保健衛生大学 医学部外科・緩和医療学講座
キーワード:
栄養障害
,
栄養状態
,
嚥下障害
,
死亡率
,
チーム医療
,
栄養補助
,
保健医療施設閉鎖
,
栄養管理
,
栄養失調
,
高齢者福祉
,
高齢化社会
,
嚥下食
Keyword:
Deglutition Disorders
,
Health Facility Closure
,
Mortality
,
Nutrition Disorders
,
Nutritional Status
,
Patient Care Team
,
Nutritional Support
,
Malnutrition
,
Nutrition Therapy
pp.7-13
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015060505
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わが国の高齢化は歴史上類をみない速度で進行しており,年々医療を必要とする高齢者は増加の一途をたどっている.わが国の年間死亡者数は2011年には120万人であったが,35年後には170万人(+50万人)に達する一方で,医療施設数は年々減少し,現在ではおよそ8,000施設にまで減少している.その対策として,(1)栄養サポートチーム(nutrition support team:NST)による急性期医療の治療成績向上と効率化,(2)地域一体型NSTによる慢性期医療から地域医療への流通性の向上,(3)栄養管理を基盤とした地域連携での在宅医療の体系づけ,(4)食と命に関する倫理的および医学的展開,(5)高齢者を中心とした地域全体の食力増進とサルコペニア(骨格筋量の減少)予防,などが必要となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015