治療可能な病態COPD 診療の実際と展望
薬物療法以外のアプローチ 包括的呼吸リハビリテーション
清川 憲孝
1
,
高橋 仁美
,
塩谷 隆信
1秋田市立秋田総合病院 リハビリテーション科
キーワード:
患者教育
,
呼吸困難
,
自己管理
,
生活の質
,
不安
,
歩行
,
チーム医療
,
運動耐性
,
費用効果分析
,
メタアナリシス
,
抑うつ
,
栄養管理
,
筋力増強訓練
,
呼吸理学療法
,
他動運動療法
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
ストレッチング
Keyword:
Anxiety
,
Depression
,
Dyspnea
,
Gait
,
Patient Care Team
,
Patient Education as Topic
,
Quality of Life
,
Self Care
,
Meta-Analysis as Topic
,
Exercise Tolerance
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Nutrition Therapy
,
Muscle Stretching Exercises
pp.301-306
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110810
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呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)は、チーム医療により包括的かつ継続的に行われることで、慢性呼吸不全患者の全人間的復権を支援する。呼吸リハプログラムは、ストレッチ体操や筋力強化、歩行練習などの運動療法が主体であるが、患者教育も非常に重要である。呼吸リハは、運動耐容能の改善、呼吸困難感の軽減、健康関連QOL(HRQOL)の改善、入院回数と日数の減少、不安および抑うつの軽減に効果がある。その効果は、年齢や重症度に関係なく、低強度のプログラムにおいても認められ、栄養療法を併用することにより、さらに改善が期待できる。今後は、急性増悪を予防するなど、患者自身の自己管理能力を高めることが課題である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008