B型肝炎-根絶に向けて
B型肝炎の最新治療 B型肝炎核酸アナログ長期治療と耐性ウイルス
柘植 雅貴
1
,
茶山 一彰
1広島大学 大学院医歯薬保健学研究院消化器・代謝内科学
キーワード:
Creatinine
,
抗ウイルス剤
,
多剤併用療法
,
Lamivudine
,
肝炎-B型-慢性
,
治療成績
,
低リン酸血症
,
Adefovir
,
Entecavir
,
Tenofovir
,
ウイルス薬剤耐性
,
腎機能障害
,
Creatinine Clearance
,
長期投与
Keyword:
Tenofovir
,
Antiviral Agents
,
Creatinine
,
Drug Therapy, Combination
,
Lamivudine
,
Hypophosphatemia
,
Treatment Outcome
,
Hepatitis B, Chronic
,
Drug Resistance, Viral
,
Renal Insufficiency
,
Adefovir
,
Entecavir
pp.321-327
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016206714
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2000年11月以降,B型肝疾患に対する抗ウイルス療法として,ラミブジン,アデホビル,エンテカビル,テノホビルの4種類の核酸アナログ製剤が保険適応となり,治療の中心的役割を担っている.核酸アナログ治療は,血中のHBV DNAが高率に陰性化し,ALTの正常化が得られることで,肝炎が鎮静化し,長期的には肝組織の改善や発癌抑制が期待できる一方で,長期投与に伴う腎機能障害や低リン血症といった副作用や薬剤耐性ウイルスの出現は,依然として大きな問題として残っている.さらに,核酸アナログ治療のみでは,最終目標であるHBs抗原消失を達成することは困難であり,HBs抗原消失に向けた治療工夫も大きな課題といえる.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.