ウイルス肝炎診療の最前線と今後の展開 日常臨床のポイントと知っておきたい最新情報
日本肝臓学会B型肝炎治療ガイドライン
田中 榮司
1
1信州大学 医学部内科学第二講座
キーワード:
生物学的マーカー
,
Interferons
,
医学会
,
肝炎-B型
,
B型肝炎ウイルス
,
肝硬変
,
Lamivudine
,
肝炎-B型-慢性
,
診療ガイドライン
,
Adefovir
,
Entecavir
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Hepatitis B
,
Hepatitis B virus
,
Interferons
,
Liver Cirrhosis
,
Societies, Medical
,
Biomarkers
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hepatitis B, Chronic
,
Lamivudine
,
Adefovir
,
Entecavir
pp.619-623
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014127376
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日本肝臓学会の『B型肝炎治療ガイドライン』はエビデンスの提示を重視した内容であり,そのページ数は94と多い.このため,専門医向けのガイドラインといえる.抗ウイルス療法の治療目標は,「肝炎の活動性と肝線維化進展の抑制による慢性肝不全の回避ならびに肝細胞癌発生の抑止,およびそれによる生命予後ならびにQOLの改善」であり,これを達成するための具体的な治療目標が設定されている.抗ウイルス薬としてはPeg-IFNと核酸アナログ製剤が用いられているが,本ガイドラインでは従来のガイドラインよりPeg-IFNを第一選択とする状況が多い.B型劇症肝炎や再活性化の対策も具体的に記載されており,充実した内容である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014