B型肝炎の新たな治療展開
B型肝炎の治療戦略 Adefovir pivoxil
石川 哲也
1
,
各務 伸一
1愛知医科大学 消化器内科
キーワード:
肝炎-B型
,
多剤併用療法
,
臨床試験
,
Lamivudine
,
治療成績
,
Adefovir
,
ウイルス薬剤耐性
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Drug Therapy, Combination
,
Hepatitis B
,
Treatment Outcome
,
Lamivudine
,
Drug Resistance, Viral
,
Adefovir
pp.677-682
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346151
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adefovirは、lamivudine耐性株によるB型慢性肝疾患(breakthrough hepatitis)に対して、lamivudineとの併用で用いられる。lamivudine耐性株によるbreakthrough hepatitisに対するadefovirの治療効果は、良好である。とくにALT高値例、HBe抗原陰性例での効果は高い。adefovir耐性をもたらす主なHBV変異として、rtN236T,rtA181V/Tが報告されている。adefovir投与中の耐性株の出現率は、lamivudine耐性感感染例での使用において高くなるが、adefovirをlamivudineと併用することで、ある程度抑制することができる。adefovirの副作用として、腎障害には注意が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007