冠動脈疾患をめぐる最近の話題
冠動脈プラークとプラークラプチャーの基礎 血管石灰化の臨床的重要性と分子メカニズム
清水 岳久
1
,
田中 亨
,
倉林 正彦
1群馬大学 大学院医学系研究科臓器病態内科学
キーワード:
Calcium
,
Diphosphonates
,
心臓弁
,
石灰沈着症
,
動脈硬化症
,
リン
,
血管中膜
,
血管内膜
,
破骨細胞形成抑制因子
,
破骨細胞分化因子
,
マルチスライスCT
,
骨形成因子-2
,
外膜
,
Matrix Gla Protein
Keyword:
Calcium
,
Arteriosclerosis
,
Calcinosis
,
Diphosphonates
,
Heart Valves
,
Phosphorus
,
Tunica Intima
,
Tunica Media
,
Osteoprotegerin
,
RANK Ligand
,
Bone Morphogenetic Protein 2
,
Adventitia
,
Multidetector Computed Tomography
,
Matrix Gla Protein
pp.503-509
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007325582
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画像診断技術の進歩に伴い、血管石灰化の臨床的重要性が明らかになりつつある。血管石灰化は、これまで細胞の変性に伴って生じる受動的な現象と考えられてきたが、現在では、能動的なプロセスにて形成される病態であると考えられるようになった。血管石灰化の病理には内膜石灰化、中膜石灰化、外膜石灰化、弁膜石灰化があり、それぞれに異なるメカニズムが存在する。血管石灰化の治療に、骨粗鬆症の治療薬であるビスホスホネートの使用が試みられている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007