内科医が診る関節リウマチ State of Art
関節リウマチの治療薬の適応と禁忌、使い方 抗リウマチ薬(DMARDs)
中島 敦夫
1
1東京警察病院 内科・リウマチ科
キーワード:
Methotrexate
,
Sulfasalazine
,
関節リウマチ
,
Tacrolimus
,
抗リウマチ剤
,
Bucillamine
,
Leflunomide
,
肺炎-間質性
,
骨髄抑制
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Methotrexate
,
Sulfasalazine
,
Tacrolimus
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Antirheumatic Agents
,
Bucillamine
,
Leflunomide
pp.655-659
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009143419
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2008年、米国リウマチ学会から抗リウマチ薬(DMARDs)使用の新しいガイドラインが発表された。疾患活動性が低く、発症6ヵ月以内または6ヵ月以上で予後不良因子がなければ、methotrexate(MTX)をはじめとした非生物学的DMARDs単独療法が、6ヵ月以上で予後不良因子があれば、MTXを中心とした非生物学的DMARDs単独もしくは併用療法が、主に推奨されている。わが国のガイドラインではMTX、leflunomide、bucillamine、salazosulfapyridineが推奨度Aの非生物学的DMARDsとされているが、tacrolimusも非常に有効な非生物学的DMARDsである。非生物学的DMARDsは、ときに重篤な副作用を引き起こすため、使用にあたっては、その効果と副作用を熟知する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009