経験と考察
抗環状シトルリン化ペプチド抗体陰性患者の臨床的特徴
桃山 現
1
,
伊藤 勝己
,
松本 卓巳
,
仲村 一郎
1湯河原厚生年金病院 リウマチ科
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
自己抗体
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
リウマトイド因子
,
抗リウマチ剤
,
後向き研究
,
Leflunomide
,
Cyclic Citrullinated Peptide
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Autoantibodies
,
Methotrexate
,
Retrospective Studies
,
Rheumatoid Factor
,
Antirheumatic Agents
,
Leflunomide
,
Cyclic Citrullinated Peptide
pp.323-327
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014223452
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2011年の時点で1年以上通院している関節リウマチ患者で抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)抗体陰性群90例(平均年齢68.2歳)と、CCP陰性群に年齢と罹病期間を相応させたCCP陽性群90例(平均年齢65.4歳)を対象に、臨床的特徴を後ろ向きに比較検討した。初診時おけるACR/欧州リウマチ学会2010分類基準スコアが6点以上であった症例はCCP陰性群41例、CCP陽性群83例であった。2005年の時点でリウマチ因子が陽性であった症例はCCP陰性群32例、CCP陽性群72例でCCP陰性群が有意に少なく、この有意差は2011年時点でも認められた。生物学的製剤導入例はCCP陰性群12例、CCP陽性群43例であり、メトトレキサートもしくはレフルノミド以外の疾患修飾性抗リウマチ薬で治療された症例はCCP陰性群44例、CCP陽性群13例であった。人工関節手術が行われていない症例はCCP陰性群56例、CCP陽性群39例であった。
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