膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
治療薬の使い方とリスクマネージメント 抗リウマチ薬(DMARDs)の選び方と使い方
高橋 裕樹
1
,
鈴木 知佐子
,
山本 元久
,
篠村 恭久
1札幌医科大学 第一内科
キーワード:
Methotrexate
,
Penicillamine
,
Sulfasalazine
,
関節リウマチ
,
抗リウマチ剤
,
ドラッグモニタリング
,
リスクマネジメント
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Methotrexate
,
Risk Management
,
Penicillamine
,
Sulfasalazine
,
Drug Monitoring
,
Antirheumatic Agents
pp.688-693
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167393
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関節リウマチ(RA)の診断確定後、3ヵ月以内に抗リウマチ薬(DMARDs)の単剤投与で治療を開始すること、またmethotrexate(MTX)がRA治療に不可欠なDMARDsであることは国際的なコンセンサスである。DMARDsは重篤な副作用を伴うことがあり、使用にあたっては、それぞれの特徴を踏まえた症例選択と、副作用のモニタリング、および適切な薬効判定が重要である。第一選択薬としてはsalazosulfapyridineとbucillamineが適当であるが、DAS28を参考に薬効判定を行い、十分なコントロールが達成できない場合はMTXへの変更を選択する。疾患活動性が高く、すでに関節破壊を生じているような予後不良例では、初回からMTXの使用を考慮する。緊急性が高く迅速な対処を要する副作用としては、間質性肺炎、血球減少、皮膚病変、感染症がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008