リウマチ治療の新時代 治療薬を使いこなす
内科医が知っておくべき関節リウマチの実地診療 副腎皮質ステロイドはいつ、どのように使用すべきか?
山村 昌弘
1
1愛知医科大学 リウマチ科
キーワード:
Prednisolone
,
関節リウマチ
,
副腎皮質ホルモン
,
長期投与
Keyword:
Adrenal Cortex Hormones
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Prednisolone
pp.603-606
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007195239
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副腎皮質ステロイドは速効性で確実な抗炎症作用を期待できるが、長期投与に伴いその効果は減弱し、全身性の多彩な副作用により生命予後を悪化させる。近年、発症2年以内の早期関節リウマチ患者において、少量ステロイド薬(10mg/day以下)が関節破壊進展を抑制しうることが報告されている。実際には、関節炎を抑制できる必要最小量のprednisolone(多くの場合5mg/day以下)を抗リウマチ薬(DMARDs)と併用し、安定したDMARDs効果が得られたら減量・中止を図ることが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007