発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007131159
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44歳女。視力低下及び眼のかすみと両側顔面神経麻痺と、その後出現した両下肢の筋力低下による歩行困難は自然軽快したが、両膝の複数の皮疹と胸部不快感は症状の軽快を認めず受診した。胸部CTで両側肺門部リンパ節腫脹を、皮膚生検では非乾酪性肉芽腫性病変を認め、サルコイドーシス(サ症)のHeerfordt症候群と診断された。又、右手指の異常感覚も認め、末梢神経伝達速度検査で運動神経伝達速度低下と伝導ブロックが見られ、右尺骨神経の単神経炎と診断された。ブドウ膜炎による視力障害が進行したため、prednisolone内服加療を開始し、視力回復と筋症状及び神経症状も改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2006