発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004071671
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73歳男.尺骨神経走行異常により生じた尺骨神経麻痺の症例について報告した.右手尺側の疼痛および痺れ感を主訴とし,電動ノコギリを使用したあとから右肘の痺れ感が増したため受診した.右肘可動域の運動制限を認め,Tinel徴候は内上顆前方から遠位尺側に沿って認めた.X線像により内側側副靱帯に沿って石灰化像を認めた.局所安静およびビタミンB12による保存的治療を行ったが,痺れ感が軽減しなかったために,手術を施行した.ギプスシーネ固定を施行し,術後1週間後に自動運動を開始した.術後5ヵ月で,日常生活の改善が見られた
©Nankodo Co., Ltd., 2003