発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006131493
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三次元心エコー(3Dエコー)により心臓の病変を三次元画像として観察できれば,病変の立体的構造の把握や弁機能の評価,手術を行う場合の術式のイメージなどに役立つ.リアルタイム画像とフルボリューム画像がある.リアルタイム画像の問題点は,一度に心臓全体を観察できないこと,頻脈症例では瞬間の動きを捉えられないことである.フルボリューム画像は,4心拍の画像データを収集して心臓全体の三次元画像を構築するが,リアルタイムで観察できないこと,心拍ごとの微小なずれが画像の質に影響するという問題がある.解決すべき課題も多いが,弁膜症を含めた心疾患の診断,治療方針の決定,治療効果判定などへの今後の利用が期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2006