心臓弁膜症-初期診断・治療・管理のすべて
心臓弁膜症手術の進歩と最新カテーテル治療
田端 実
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 心臓血管外科
キーワード:
心臓弁膜症
,
僧帽弁
,
大動脈弁
,
人工弁置換術
,
経カテーテル大動脈弁置換術
Keyword:
Aortic Valve
,
Heart Valve Diseases
,
Mitral Valve
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
,
Transcatheter Aortic Valve Replacement
pp.371-376
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015342237
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人工弁は弁口面積や抗血栓性(機械弁),抗石灰化技術(生体弁)が向上している.今後はスーチャーレス生体弁の登場でより簡便な植え込みが可能になる.僧帽弁形成術は多様なテクニックと外科医の技量向上により形成可能な範囲が広がっている.大動脈弁形成術は弁形態の条件を満たせば安定した成績が得られている.胸骨を温存する低侵襲心臓手術(MICS)アプローチが普及しつつある.的確な患者選択のもと行えば早期回復や輸血量減などの利点がある.経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)は,ハイリスクな重度大動脈弁狭窄症患者に有用な治療である.ハートチームによる適応検討,プランニング,手技の実施が重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015