発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006016602
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小腸の腫瘍性疾患は診断が困難であり,しばしば進行した形で発見される.ダブルバルーン内視鏡は全小腸の内視鏡的観察を可能とした画期的な内視鏡である.ダブルバルーン内視鏡は,先端にバルーン装着を可能とした専用内視鏡,バルーン付きオーバーチューブ,バルーンの拡張・脱気用のポンプから構成される.ダブルバルーン内視鏡は小腸腫瘍を診断するだけでなく,出血などに対する内視鏡的止血術や,ポリープに対するポリペクトミーなどの内視鏡的治療も可能とした.ダブルバルーン内視鏡は小腸腫瘍を含めた多彩な小腸疾患の診断と治療に役立つ,きわめて有用な手技である
©Nankodo Co., Ltd., 2005