発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006016603
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
内視鏡治療の術前診断として超音波内視鏡,拡大内視鏡ともにsm癌の拾い上げと深達度診断がターゲットである.その理由は深達度と脈管侵襲率,リンパ節転移率が相関するためである.pit patternの検討では,III s,III L,IV型およびV N型に関してはその担癌率,sm癌率から満足がいく診断が得られた.それに対してV I型ではリンパ管侵襲(5.5%),静脈侵襲(3.9%),リンパ節転移率(0.8%)はいずれも低く,診断的意義があったが,その判断基準,病理との整合性などの問題が含まれていた.V I型の切除標本の取扱い,およびESD,分割EMRとも慎重である必要性が考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2005