発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006016605
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CTのデータから小腸内視鏡様像を作成するvirtual enteroscopy,小腸二重造影様像を作成するvirtual enterographyが進歩してきた.利点として,検査方法の簡便性,短時間の検査時間,低侵襲性,優れた隆起性病変の検出能,位置の同定の容易さなどがある.同時に腸管壁外や,狭窄部位よりも深部の評価も可能である.任意の視点からの像構築や部分構築ができ,病変を明確に描出しやすい.欠点として,画像構築に長時間かかる,微小病変の精細観察や平坦型病変の描出が困難である,色調変化,病変の硬さや,変化の恒常性等の情報は得られない,被曝,などの問題がある.今後,コンピューター支援診断の進歩も期待され,有用な診断法の一つになると考えられる
©Nankodo Co., Ltd., 2005