発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006016588
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日本は世界の中でも胃癌死亡率の高い国であり,以前よりX線診断による集団検診を行ってきたが,検診受診率・診断精度・安全性などの面からの改善点が指摘されてきた.近年,萎縮性胃炎の進展を反映するペプシノゲン(PG)を用いて胃癌高危険群を抽出するPG法が胃癌検診に導入され,受診率・胃癌発見率の向上に貢献している.われわれは,PG法にHP IgG抗体価を組み合わせることで,胃癌高危険群のさらなる絞り込みを可能にした.わが国の胃癌検診の効率化が図られ,より早期の段階で発見された胃癌が,ESDや腹腔鏡下手術に代表される低侵襲治療により根治されることが期待される
©Nankodo Co., Ltd., 2005