発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005266996
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
早期に原因を特定することが,ショック患者の診療で重要である.頸静脈は,怒張を認め,右心系圧上昇の指標となる.右室梗塞は,心電図上急性下壁梗塞の所見と右側胸部誘導V3R~V4Rでの0.1mV以上のST上昇を認める.初期治療として容量負荷を行う.急性肺血栓塞栓症では,心電図上V1~V3のST上昇,S I Q IIIや右脚ブロックの出現およびV1~V3の陰性T波を認める.はじめにheparinの投与が施行される.心タンポナーデでは,心膜液の貯留を証明する.心膜穿刺が考慮されるが,大動脈解離の可能性を念頭に置く.緊張性気胸では,胸部X線写真上縦隔の移動と気胸が認められ,速やかな胸腔ドレナージを要する
©Nankodo Co., Ltd., 2005