発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005266997
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心室細動(VF),無脈性心室頻拍(pulseless VT),無脈性電気活動(PEA),心静止(asystole)が代表的なショックを起こす不整脈で,治療の対応が遅れることで脳などの重要臓器に致命的な障害を残す.救命される機会は,心停止で発見されたときにasystoleでなくVT/VFのときが多い.VF/VT時には原因がなんであれ迅速な除細動を実施することにつきる.徐脈によるショックの患者には,atropineの反応をみる一方で経静脈ペーシングの準備をしながら,経皮ペーシングのパットを患者に貼り,速やかにペーシングを開始する.不整脈によるショックが可逆的で治療可能な原因によって生じているならば,この原因への治療が最優先される.BLS,ACLSを広くトレーニングする必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2005