発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005266995
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ショックでは血圧低下と末梢循環不全徴候を認める.ショックにおける初期治療の遅れは生命予後を著しく低下させるため急性期診断は正確であるとともに迅速でなければならず,同時に種々の検査を治療と並行して行う必要がある.病歴聴取と全身状態を観察しつつ,呼吸状態が悪化すればいつでも気管内挿管ができる準備をする.血圧は大腿動脈あるいは頸動脈の拍動を触知すれば収縮期血圧が40~70mmHg以上あると判断する.静脈はエラスター針などを用いて確実に確保し,まずdopamine 5~20μg/kg/minの持続静注を開始する.これらに並行して,心電図,心エコーなどを用いてショックの病態と重症度の評価ならびに原因疾患の検索を行う
©Nankodo Co., Ltd., 2005