発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005061232
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無症状胆石とはこれまでにまったく胆石症状がない場合をいうが,不定愁訴はあるが胆石に特有な症状でないものも含まれている.治療については基本的には無治療・経過観察でよく,通常は6ヵ月ごとの血液生化学検査と超音波検査を行う.超音波検査では,胆嚢壁の形態的変化と血行動態の変化をきめ細かく観察する.したがって,経時的変化の評価が困難な結石充満例や壁肥厚が著明である例ではタイミングをみて手術を勧めるべきである.胆石径が1cm以上で,60歳を超える女性においては胆嚢癌の合併が危惧されるので胆嚢摘出術を勧めたほうが賢明である
©Nankodo Co., Ltd., 2005