発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005061228
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胆嚢結石と総胆管結石は合併しやすい(10~20%).圧痛が軽度か不明瞭な際にはMurphy徴候が有用である.総ビリルビン値3.5mg/dl以下の軽度の黄疸は胆嚢結石(急性胆嚢炎)でも出現するが,それ以上の黄疸は総胆管結石の合併やMirizzi症候群などを疑う.胆嚢結石(急性胆嚢炎)症例で,トランスアミナーゼやALPが正常上限値の2倍以上に上昇している例では,総胆管結石を合併していることが多い.急性胆嚢炎症例において,短時間に急激な総ビリルビン値の上昇をきたした場合には胆嚢穿孔を疑う.超音波検査での胆嚢結石の可動性の証明には,腹臥位(四つん這い)での検査が有用である.問診,理学的所見,血液所見,腹部超音波検査によって,胆石症例の9割以上が診断可能である
©Nankodo Co., Ltd., 2005