発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005061227
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胆嚢結石と胆嚢癌には密接な関連性がある.胆嚢結石そのものよりも胆石を形成する環境が,癌発生と関わりが深いと考えられている.胆嚢結石を合併する胆嚢癌の頻度は,50%近くを占める.胆嚢結石症例に占める胆嚢癌の報告は数%程度である.胆嚢結石症例の長期予後としての胆嚢癌発生は5~10年で数%であるが,無症状胆石ではほとんど認められず,有症状胆石での発生率が高い.胆嚢内腔の明らかな隆起性病変,限局性もしくはびまん性の壁肥厚,胆嚢萎縮,充満結石症例は,手術適応があり,それ以外の症例では年に1~2回の定期検査が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005