発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005061244
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近年の食習慣の変化から胆石症が増加傾向にある.胆石症の生成過程は,(1)遺伝または代謝上の異常期,(2)コレステロール過飽和胆汁生成期,(3)コレステロール結晶形成およびその発育期,(4)顕微鏡レベルから肉眼レベルへの発育期に分けられ,本稿では(1)の遺伝子異常について概説的に記述した.とくに最近の話題として,胆嚢収縮に重要な作用をもつCCK-A受容体の遺伝子異常について述べた.肥満・糖尿病を有するラットにおいては自然発症CCK-A受容体欠損であることが判明し,このことよりヒトでのCCK-A受容体遺伝子異常の検索,CCK-A受容体ノックアウトマウスを作成し,胆石形成が促進されることについて詳しく説明した
©Nankodo Co., Ltd., 2005