特集 骨粗鬆症 最新の知見に基づいた治療薬の考え方・使い方
合併症・併存症をもつ骨粗鬆症患者における予防・治療の実践ポイント 関節リウマチ×骨粗鬆症
中野 和久
1
,
田中 良哉
1産業医科大学 医学部第1内科学講座
キーワード:
Diphosphonates
,
Glucocorticoids
,
関節リウマチ
,
骨粗鬆症
,
生物学的製剤
,
共存疾患
,
Teriparatide
,
抗リウマチ剤
,
Denosumab
,
Janus Kinase Inhibitors
,
長期投与
,
Romosozumab
Keyword:
Teriparatide
,
Biological Products
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Glucocorticoids
,
Denosumab
,
Antirheumatic Agents
,
Comorbidity
,
Janus Kinase Inhibitors
,
Osteoporosis
,
Diphosphonates
,
Romosozumab
pp.3323-3328
発行日 2020年10月5日
Published Date 2020/10/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021054714
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<Key Points>◎関節リウマチにおける関節破壊(骨、軟骨、付属組織の破壊)と骨粗鬆症はまったく異なる機序で生じる。◎関節の疼痛や可動域制限に伴う不動やグルココルチコイドの長期使用は、全身性骨粗鬆化のリスクを上昇させる。◎関節リウマチにおける骨粗鬆化の進行抑制には、抗リウマチ薬で寛解を目標とした治療により機能障害を防ぎ、グルココルチコイドの使用は短期間にとどめることが必要である。◎生物学的製剤を含む抗リウマチ薬の直接的な全身性の骨保護効果についてのエビデンスはまだ不十分である。◎関節リウマチ患者では、骨粗鬆症関連の危険因子を把握し、骨形成促進薬/骨吸収抑制薬を有効に使用していく必要がある。
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