経験と考察
鎖骨フックプレート抜去時の肩峰下滑液包鏡視所見
菊池 亮
1
,
伊藤 正明
,
河野 博隆
1大野中央病院 整形外科
キーワード:
肩関節脱臼
,
滑液包
,
肩峰
,
内固定法
,
骨板
,
内視鏡法
,
人工器官機能不全
,
治療成績
,
体内埋込み具の除去
,
鎖骨骨折
,
関節角度測定
Keyword:
Acromion
,
Bone Plates
,
Bursa, Synovial
,
Endoscopy
,
Fracture Fixation, Internal
,
Prosthesis Failure
,
Shoulder Dislocation
,
Treatment Outcome
,
Device Removal
,
Arthrometry, Articular
pp.621-624
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016307916
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Locking Compression Plate Clavicle Hook Plate(LCP CHP)固定術後に肩関節の違和感残存や可動域制限が生じ、抜去術を行った鎖骨遠位端骨折ならびに肩鎖関節脱臼7例7肩(男6例、女1例)について、プレートフックの骨侵食の程度を評価した。プレート固定術から抜去術までの期間は102~407日であり、抜去術前の単純X線像では全例にフック周囲の骨透亮像を認めた。また、CHP抜去時の肩峰下滑液包鏡視では全例でフックの肩峰下面への骨侵食像を認め、外転可動域90°以下の2例を含む4例ではフックが骨内に完全に埋没していた。抜去術後は全例で違和感が改善し、外転可動域は平均145°から平均176°と改善した。CHPよりフックの面積が小さいLCP CHPでは、CHPよりも骨透亮像が生じやすい可能性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2016