経験と考察
実地臨床におけるビスホスホネート製剤,メナテトレノン,ラロキシフェン塩酸塩,アルファカルシドールを用いた長期骨粗鬆症治療での新規椎体骨折の発生率と生活の質の推移
佐藤 光三
1
,
松田 倫政
1松田会松田病院 整形外科
キーワード:
生物学的マーカー
,
Diphosphonates
,
質問紙法
,
骨粗鬆症
,
消化器徴候と症状
,
生活の質
,
脊椎骨折
,
脊柱後彎症
,
日常生活活動
,
発生率
,
骨組織リモデリング
,
年齢因子
,
Raloxifene
,
Menatetrenone
,
薬歴
,
Alfacalcidol
,
骨密度維持剤
,
Kaplan-Meier法
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Age Factors
,
Activities of Daily Living
,
Diphosphonates
,
Kyphosis
,
Osteoporosis
,
Surveys and Questionnaires
,
Quality of Life
,
Signs and Symptoms, Digestive
,
Biomarkers
,
Spinal Fractures
,
Incidence
,
Bone Remodeling
,
Raloxifene Hydrochloride
,
Bone Density Conservation Agents
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Osteoporotic Fractures
,
Alfacalcidol
,
Menatetrenone
pp.612-619
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016307915
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2013年4月までの実地臨床においてアルファカルシドール、メナテトレノン、ビスホスホネート製剤(BP)、ラロキシフェン塩酸塩で治療された骨粗鬆症患者36例(男3例、女33例)を対象として、新規椎体骨折の発生率や患者の生活の質(QOL)の推移を調査した。全体としての新規椎体骨折発生率は60.6骨折/1000患者-年であり、治療後3年での新規椎体骨折の累積発生率は開始時骨折なし群で10.0%、開始時骨折あり群で18.5%とBPの大規模臨床試験結果よりも高かった。また、本治療期間中の5年間のQOLについては、開始時骨折あり群、75歳以上の高齢者群と新規椎体骨折あり群で日常生活動作が明らかに低下したが、その他のQOL領域は維持されており、身体機能に関連する日常生活動作が主体的に低下しやすいことが示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2016