臨床室
膝蓋下脂肪体骨軟骨腫症の2例
一ノ瀬 初美
1
,
紫藤 洋二
,
坂田 悟
,
松山 幸弘
1成田記念病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
MRI
,
膝関節
,
X線CT
,
軟部組織腫瘍
,
骨軟骨腫症
,
膝蓋下脂肪体
Keyword:
Knee Joint
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Range of Motion, Articular
,
Osteochondromatosis
pp.442-445
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016298091
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症例1(53歳女性)。誘因なく運動時の左膝関節痛が出現し前医を受診、MRIにて左膝の軟部腫瘍を疑われ、著者らの施設へ紹介となった。症例2(49歳女性)。左膝関節痛と可動域制限を自覚し、転倒受傷した際に疼痛が増強したため近医を受診、単純X線にて左膝蓋下脂肪体の骨化病変を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。いずれの症例もCTでは膝蓋下脂肪体内に骨化を認め、腫瘤と膝蓋下脂肪体を一括切除した。その結果、病理組織学的には膝蓋下脂肪体骨軟骨腫症で、術後は疼痛や可動域制限の改善が得られた。尚、術後8ヵ月、術後2ヵ月の時点で再発は認められていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2016