発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011338936
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17歳男。約1ヵ月前、腹痛などの症状なく突然1cm大の球形腫瘤を嘔吐した。前医での組織片の病理診断は未分化癌で、上部消化管内視鏡検査でBorrmann 3型胃癌を認め、CTで両鎖骨上、縦隔、右腋窩リンパ節転移を認めた。テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(TS-1)内服を開始したが、両膝の痛みが出現して紹介受診し、血液検査所見で骨転移が示唆された。X線では多部位に辺縁硬化を伴わない骨透亮像を認め、骨シンチグラムでは全身性に集積を認め、super bone scanも認めた。骨転移に関して両側股関節および両側膝に放射線照射を行い、照射後に局所の疼痛は軽快したが、その後病期進行により死亡した。
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