発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249577
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13歳女.約2年前に左示指中手指節(MP)関節を打撲し,腫脹消失後は症状がないため放置していた.今回,誘引なく同部位が過進展位となり,自己整復不能となったため受診した.徒手整復を行ったが,シーネ固定を外す度にロッキングを繰り返すため,手術を施行した.掌側関節包の弛緩と他動的な過伸展がみられたため掌側板を中枢へ移動させ中手骨に縫着し,示指総指伸筋腱の尺側スリップを作成し,橈側側副靱帯下を通して再度総指伸筋腱に縫着した.術後経過は良好で,ロッキングの再発もなく,伸展及び屈曲共に回復した
©Nankodo Co., Ltd., 2005